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【スタバ】なぜバニラココアは売れたのか?

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帰ってきたスタバ番長

【スタバ】なぜホリデー終盤にあった「バニラココア」が売れたのか?

「バニラココア」とは、
・1年中に販売してる「ココア」に
・1年中追加できる「バニラシロップ」を追加し
・1年中おいてある「ココアパウダー」をかけた
ドリンクです。

「ココア」を注文するひとが、「いない」とは言いません。
しかし、久しぶり「ココア」を注文したひと。
はじめて「ココア」を注文したひと。
多かったのではないでしょうか。
帰ってきたスタバ番長

【購入までの段階】
購入までの段階には「AIDMA理論」という心理段階があります。
(スタバではAIDMAXと呼ぶ)
簡単に説明すると、
宣伝効果によりお客がどのように心理状態を変え、その商品を買ってもらうか。ということです。


【AIDMA理論】
購入までの心理的な段階を5つに分類しています。
・A:Attention(注目)
・I:Interest(興味)
・D:Desire(欲求)
・M:Memory(記憶)
・A:Action(行動)


【Attention(注目)】
まず、お客に、その商品を知ってもらう必要があります。
お客が知らなければ、その商品を買うこともありません。

【Interest(興味)】
「注目」されその商品を知っても、「興味」を持ってもらえなければ、その商品は買いません。

【Desire(欲求)】
「興味」を持っても、「欲しい」と思わなければ、その商品は買いません。

【Memory(記憶)】
その商品を記憶し、連想する段階です。
「Motive(動機付け)」と定義する理論、会社もあります。

【Action(行動)】
その商品を購入することです。


【バニラココアを例にして】
ホリデー終盤にあったドリンクである「バニラココア」で話をすると。
バニラココアの「店頭バナー(のぼり)」、「ポスター」、「レジ裏POP」など、いたるところに「バニラココア」が宣伝されていました。
「店頭バナー(のぼり)」などで、お店に入る前に「A(注目)」させます。
店内にはいると、「ポスター」や「レジ裏POP」などで「I(興味)」、「D(欲求)」、「M(記憶)」させます。
そして、レジにて「A(行動)」。購入です。

なにしろ、あれほど「ココア」が売れてる光景を目にすることはめったにありません。
帰ってきたスタバ番長-DVC00280.jpg


【購入しない人もいます】
もちろん、すべてのひとが購入することはありません。
「I(興味)」までしか進まず、「D(欲求)」まで行かない人もいます。
宣伝効果により、100%すべてのひとに購入させることは、絶対に不可能だからです。

しかし、1日目「A(注目)」まで進み。
2日目、「I(興味)」「D(欲求)」「M(記憶)」まで進みましたが、「A(行動)」購入しなかったとします。
しかし、「M(記憶)」した「バニラココア」が気になり、ついには3日目「バニラココア」を「A(行動)」購入することもあります。


【こんな経験はありませんか?】
気になっているタンブラーがあったとします。
何回も来店するうちに気になるタンブラーがあり、「買おうか」どうしようか悩みます。
そして、ある日、「買いに行こう」と決断します。
これは「D(欲求)」し、「M(記憶)」しているからです。
もちろん結果的に買わないこともあります。
この場合の「買う/買わない」の差は、「M(記憶)」から「A(行動)」に「移ったか/移らなかった」のわずかな差でしかありません。


【購入しなかったとします】
「M(記憶)」まで進んだということは、「A(行動)」購入の1つ手前です。
たとえ「購入しなかった」としても、「M(記憶)」まで進んだということは、イコール「好印象」を持っているということになります。
「好印象」を持った商品があるお店には、足を運ぶようになります。
たとえタンブラーを購入しなくても、ドリンクを買うお客様となります。


【勘違いしてほしくないのは】
「店頭バナー(のぼり)」、「ポスター」があったとしても、ひとはそれを購入しません。
街には、いろんな看板やポスターがありますが、それを見たからといって、ひとはモノを購入しません。
「店頭バナー(のぼり)」、「ポスター」で可能なのは、「A(注目)」までです。「A(行動)」購入までは遠い。

「店頭バナー(のぼり)」、「ポスター」の配置や、「日ごろのパートナーの対応」、「コア商品(通年商品)によるブランド力構築」などの中長期の販売戦略が必要です。

「店頭バナー(のぼり)」、「ポスター」をだせば売れるわけではありません。
過去にポスターにあったドリンクがおいしかった記憶があるとします。
そのひとは、新しいポスターにあるドリンクに期待します。


ここでは「バニラココア」を中心として話をしましたが、
「ダークモカチップフラペチーノ」、「エクストラショットカフェモカ」でも同じことがいえます。
現在の季節ドリンク「あずき抹茶ティーラテ/フラペチーノ」でも同じことがいえます。
ほかの商品についても同じことがいえます。


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